与信(よしん)とは企業や個人に対して信用を与えるかどうかを判断することを指します。具体的には、他の企業や金融機関が個人や法人に貸し付けや取引を行う際にその対象者が債務を返済する能力や信用度があるかどうかを評価するプロセスや判断基準のことを指します。与信の判断は、対象者の信用情報や財務状況、過去の取引履歴、業績などを基に行われます。具体的な要素には主に以下の4つがあります。
一つ目は対象者の個人情報や法人情報、過去の取引履歴などの信用情報です。信用情報は信用情報機関から提供される場合もあります。主な提供機関には全国銀行個人信用情報センター、株式会社日本信用情報機構(JICC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)があります。二点目は対象者の資産、負債、収入、支出などの財務状況が評価されます。
特に、負債比率やキャッシュフローの健全性が重視されることがあります。三点目は取引履歴です対象者と過去に取引を行った企業や金融機関の評価や経験も考慮されます。過去の支払い履歴や債務不履行の有無などが重要な要素となります。四点目は対象者の業績や事業計画、業界の動向などの評価です。
出資や融資を行う側からみると、将来の収益性や市場リスクに対する見通しも重要な要素です。与信の判断結果によって、他の企業や金融機関は対象者に対する取引や融資の可否、取引条件や融資額などを決定します。与信を受けることができれば、企業は取引や融資を円滑に進めることができますが、与信を得られない場合は、取引の制限や融資の拒否などの影響が生じる場合があります。