ファクタリングとは売掛金などの支払い待ちの債権を早期に現金化し、事業を運営していくために登場した資金調達手段の1つです。アメリカでは1900年ごろから始まり、日本では1970年ごろに登場しました。インターネットの普及で手続きも簡略化されたため、現在はフリーランスなど自営業者にも人気の資金調達手段として注目を集めています。ファクタリングを利用するためには売却するための債権がなくてはなりません。
これは仕事が完了し、請求書を出した状態のもののことをいいます。そのため、まだ仕事が終わっていなかったり、請求書を出していないようなものは債権としては認められず、現金化することができません。ファクタリングの利用を視野に入れているのであれば、清算のタイミングを取引先とすり合わせておき、支払いスパンや金額の確認をしておくと良いでしょう。特に大型の案件では途中で清算をするかどうかで、運転資金の確保の仕方も変わってきます。
ファクタリングとはこのように債権を売却する取引ですが、近年では給与をファクタリングする業者も登場しました。しかしこれは法的に違法であると決定されたため、給与を対象とした買取を行っている業者には注意が必要です。貸金業とは違って法的な整備がそれほど整っていない業態なので、業者によってはグレーな取引を行っている会社もあります。そのような会社と取引をすると手数料が高額になってしまったり、何かしらのトラブルに巻き込まる可能性があるので、運営母体がしっかりしており、取引実績の多い業者を選んで契約すると安全です。